琵琶湖疏水関連の5つの施設(第1・第2・第3トンネル、インクライン、水路閣)が国宝に指定される事となり大変嬉しく思います。
さて、同じく重要な関連施設である蹴上発電所に取材に行ってきました。

◎入り口には「水力発電発祥之地」という石碑が建てられています。
建築家の村野東吾が作庭したそうです。
日本で初めての水力発電は三居沢発電所(宮城紡績、電灯用)ですが、蹴上発電所は、日本初の事業用水力発電所として運営されました。
残念ですが、その「第1期蹴上発電所」は現存しておらず、その場所は第3期蹴上発電所となっています。

◎煉瓦つくりの第2期蹴上発電所は、重厚で迫力満点の建造物です。現在は使われていません。

◎第3期蹴上発電所は、現役の水力発電所です。
発電を終えた水は、南禅寺船溜り(琵琶湖疏水記念館付近)へ排水されていきます。